両親のためにグリーンカードを取得する方法とは?

更新日 10/16/2022

米国市民になった外国人が、自らの両親を米国に呼びたい、と考えるのはよくあることです。

子供たちは、教育や仕事の機会のために母国を離れて米国に来ますが、両親が恋しくなり、両親も米国に来ることを望むことがあります。また、母国では受けられない特定の医療サービスやその他の福利厚生を両親に受けさせたい、と望む場合もあります。

グリーンカードを取得することで、両親は米国の合法的な永住者になることができます。

Green card for parent

この記事では、両親のグリーンカードを取得する方法について説明します。

一般要件

あなたが米国市民であり、21 歳以上であれば、両親 (母親または父親) のグリーンカードを取得するよう請願することができます。

米国移民法では、米国市民の両親は「近親者」として扱われます。

「近親者」である両親は、どの年時であっても、グリーンカードの申請において、クォータや年間制限数の対象にはなりません。その結果、他の移民のカテゴリーとは異なり、親のグリーンカードには待機リストが設けられることがないため、申請プロセスの遅延を避けることができます。

重要な点は、あなたが 21 歳以上の米国市民である場合にのみ、両親のグリーンカード取得を請願できる、ということです。あなたがグリーンカードの保持者であり米国市民ではない場合には、両親のためにグリーンカード取得を請願する資格はありません。

グリーンカード申請における「親」の定義

グリーンカード申請においての「親」の定義は非常に広いです。これには、次のようないわゆる「親」と呼ばれる状況がそれぞれ含まれます。

  • 請願者である子供が、養子縁組もしくは特別移民少年として米国市民権を取得した場合を除き、生みの親であること。
  • 養子縁組の親であること。ただし、請願者である子供が 16 歳になった後に養子縁組が行われた場合、または請願を行う子供が法的に保護されておらず、請願書を提出する前に、少なくとも 2 年間は両親とは同居をしていない場合は認められません。
  • 継父母。ただし、請願者である子供が 18 歳になった後に結婚した場合を除きます。
  • 嫡出でない子供(すなわち、非嫡出子)の親。ただし、父親に関しては、請願者である子供の18 歳の誕生日の前に認知しておらず、また請願者である子供の結婚か、21歳になる、いずれかの早い方以前に、請願者である子供との間に感情的または経済的な絆が存在したという証拠がない場合には、認められません。

以下に説明するように、さまざまな種類の「親」の状況に応じて、移民局へ提出すべき特定の文書と証拠が多少異なります。

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申請のプロセス

両親のグリーンカードを取得するための申請プロセスは、フォーム I-130、外国人親族のための請願書の準備と提出から始まります。フォーム I-130 は、米国市民権移民局 (「USCIS」) に提出されます。

フォーム I-130 に関連して、535 ドルの申請手数料を支払う必要があります。

Form I-130
フォーム I-130

文書と証明

フォーム I-130 に加えて、特定の補足書類と証拠を提出する必要があります。提出する必要がある特定の補足書類と証拠は、次のように、特定の「親」の状況によって異なります。

  1. グリーンカードを取得しようとしている親が母親である場合は、(a) あなたの名前と母親の名前の記載された出生証明書 (b) あなたの米国市民権を証明するもの (米国生まれでない場合は、帰化証明書または市民権証明書、または有効な米国パスポートのコピーを含む)を提出する必要があります。
  2. グリーンカードを取得しようとしている親があなたの父親である場合は、次のものを提出する必要があります。(a) あなたの名前と両親の名前の記載された出生証明書のコピー。 (b) 両親の民事婚姻証明書のコピー。 (c) 離婚証明書、死亡証明書、または無効証明書のコピーなど、あなたの実の親の、それ以前の結婚が法的に終了していることを証明するもの。 (d) あなたの米国市民権の証拠 (米国で生まれていない場合は、帰化証明書または市民権証明書、または有効な米国パスポートのコピーを含む)。
  3. グリーンカードを取得しようとしている親が養親である場合は、以下の書類の提出が必要となります。(a) 出生証明書のコピー。 (b) 養子縁組があなたの16 歳の誕生日の前に行われたことを示す養子縁組証明書のコピー、 (c) 親と同居した日付と場所を証明する書類。 (d)あなたの米国市民権を証明するもの(米国で生まれていない場合は、帰化証明書または市民権証明書、または有効な米国パスポートのコピーを含む)。
  4. グリーンカードを取得しようとしている親が養父、養母である場合は、以下の物を提出する必要があります。(a) あなたの生みの親の名前が記載された出生証明書のコピー。 (b) あなたの実父、実母と、あなたの養父、養母との婚姻が、あなたの18 歳の誕生日の前に結ばれたことを示す、民事婚姻証明書のコピー  (c) 離婚判決、死亡診断書、または無効証明書のコピーなど、実父母または継父母が結んだ以前の結婚が法的に終了していることを示すもの  (d)あなたの米国市民権を証明するもの (米国で生まれていない場合は、帰化証明書または市民権証明書、または有効な米国パスポートのコピーを含む)。
  5. あなたがグリーンカードを取得しようとしている親があなたの父親であり、あなたが婚外子として生まれ、あなたの18 歳の誕生日の前に父親から認知されなかった場合には、以下を提出する必要があります。(a)あなたの名前とあなたの父親の名前の記載された出生証明書  (b) あなたが結婚する前、もしくは 21 歳になる前に、あなたとあなたの父親の間に感情的、または経済的な関係性が存在したという証拠になるもの。 (c) あなたの米国市民権を証明するもの (米国で生まれていない場合は、帰化証明書または市民権証明書、または有効な米国パスポートのコピーを含む)。
  6. グリーンカードを取得しようとしている親があなたの父親であり、あなたが嫡出子であり、18 歳の誕生日の前に父親によって認知されている場合、以下の物を提出する必要があります。(a) あなたの名前とあなたの父親の名前の記載された出生証明書。 (b) 18 歳の誕生日前に、実父母の結婚により、もしくはあなたの州または国の法律 (出生または居住地)により、または父親の州または国の法律 (出生または居住地) によって認知がされたということの証拠。 (c) あなたの米国市民権を証明するもの (米国で生まれていない場合は、帰化証明書または市民権証明書、または有効な米国パスポートのコピーを含む)。

あなたの名前、または両親の名前が変更された場合は、法的な名前の変更を証明するものも提出する必要があります (結婚証明書、離婚証明、養子縁組の証明、名前変更の裁判所の判決書類など)。

親がまだ米国にいない場合–領事手続き

Consular Processing (Immigrant Visa Processing)
領事手続き (移民ビザ手続きとも呼ばれます)

USCIS がフォーム I-130 を承認したが、該当する親がまだ米国にいない場合には、親のグリーンカードを取得するために次に必要となるステップが、領事手続きです。領事手続きには、次の手順が含まれます。

  • USCIS が、親のケースをナショナルビザセンター (「NVC」) に送付します。 NVC は、親のためにNVC ケース番号と請求書番号を発行します。この番号は、CEACの NVC の電子ポータルにログインするために使用されます。
  • 移民ビザ申請処理手数料 325 ドルと支援宣誓供述書手数料120 ドルの支払いが必要となります。
  • 支援宣誓供述手数料は、フォーム I-864、支援宣誓供述書に関連して必要となるものです。支援宣誓供述書の下で、親のためにグリーンカードを請願する子供は、米国に住むことになる親の、経済的責任を受け入れることとなります。
  • 移民ビザ申請処理手数料と支援宣誓供述書手数料が支払われた後、親はフォームDS-260、移民ビザおよび外国人登録申請書を記入して提出する必要があります。フォーム DS-260 の後、パスポートの身分証ページ、米国パスポートサイズの写真、出生証明書、裁判所と刑務所の記録、結婚証明書、婚姻終結文書、軍事記録、警察証明書など、該当する親の様々な補足文書を提出する必要があります。
  • NVC に提出されたすべての必要書類が十分であると NVC が判断した場合、あなたのケースが文書的に完了したことを知らせるため、またNVC は適切な米国大使館または領事館と協力して、あなたの親の移民ビザ面接の予約をスケジュールするために、メールであなたに連絡をします。
  • NVC がビザ面接の予約をすると、面接の日時が記載されたメールが送られてきます。親は、面接までに認可された医師による健康診断を予約し、完了する必要があります。また一方で、親は指定のクーリエサービスに登録し、面接に必要な書類を集める必要があります。
  • 親は、指定された米国大使館または領事館で面接に出席します。また、面接プロセスの一環として、インクを使用しないデジタル指紋スキャンが行われます。
  • ビザ面接の担当者は、親のグリーンカード申請を承認するかどうかを決定します。承認されると、パスポートに移民ビザのスタンプが押され、親はそれを持って米国に入国することができます。
  • 移民ビザスタンプが発行された後、220ドルの移民手数料を支払う必要があります。そうすることで、親は米国に到着してから 120 日以内に実際のグリーンカードを受け取ることができます。

親が既に米国にいる場合–ステータスの調整手続き

親がすでに米国に滞在している場合(一時滞在ビザで入国した場合など)、親のグリーンカードを取得するには、ステータスの調整手続きが発生します。ステータスの調整手続きでは、フォーム I-130 と共にフォーム I-485(ステータスの調整)を提出することができるため、 I-130 が最初に承認されるまで待つ必要はありません。そのため、ステータスの調整は、領事処理よりもはるかに迅速です。

Form I-485
フォームI-485

フォーム I-485 と同時に、通常、親のパスポートの身分証ページ、親の出生証明書、親のパスポートサイズの写真 2 枚、親の米国への最後の合法的な入国を証明するもの、I-フォーム864、支援の宣誓供述書およびその補足文書、フォーム I-693、健康診断レポートなど、様々な補足文書を提出する必要があります。

フォーム I-485 の申請料は $1,140 です。保護者が 78 歳以下の場合は、85 ドルの生体認証料金も必要です。 USCIS に申請に必要なもの一式を提出した後、通常 3 ~ 6 週間以内に、申請が処理中であることを示す I-797 受領通知が USCIS から届きます。後に、生体認証の予約通知を受け取るので、親はその予約に出向いて、指紋と写真を撮る必要があります。

領事手続きとは異なり、両親のグリーンカード申請のほとんどは面接が免除されます。したがって、親が生体認証の予約を終えた後は、USCIS から最終的な承認を得るまで、辛抱強く待つ必要があります。 USCIS が申請を承認し、I-485 申請が承認されると、実際のグリーンカードを受け取ることができます。

不許可の可能性

例え親がグリーンカードを取得する資格がある場合でも、グリーンカード申請が拒否される場合があります。

(移民国籍法第 212 条に基づき) 親が米国への入国を認められない可能性の理由としては、次のようなものがあります。

  • さまざまな健康関連の理由 (特定の伝染病にかかっている、予防接種の証明を提出していない、薬物乱用に関与しているなど)。
  • さまざまな犯罪関連の理由 (不道徳、薬物関連の犯罪、売春、人身売買、およびマネーロンダリングを含む)。
  • さまざまなセキュリティ関連の理由 (スパイ活動、妨害行為、またはテロ活動に従事する者を含む)。
  • 生活費を主に政府に依存している「パブリックチャージ」という立場になる可能性が高い人。
  • 米国に許可なく入国した人。
  • 手続きの放棄または違法滞在など、容認されない対象となる人。

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タイミング

保証はされませんが、両親のグリーンカードを取得するための申請プロセス全体には、約6〜24か月かかる場合があると考えておきましょう。

その他の問題

上訴

親のグリーンカードを取得するための請願が却下された場合、あなたはその決定に対して不服を申し立てることができる場合があります。

異議申し立ての方法と、異議申し立てを提出するまでの時間が記載された、却下の手紙が届きます。異議申し立てを提出し、異議申し立てに必要な費用を支払うと、そのケースは移民控訴委員会に送られ、その後の決定が下されます。

職務権限

親の I-485 グリーンカード申請が保留されている間に親が米国で働くことを希望する場合には、親は I-765 フォーム、雇用許可申請書を追加費用なしで提出することができます。フォーム I-765 は、フォーム I-485 と一緒に提出することができます。

Form I-765
フォーム I-765

USCIS は、フォーム I-765 を承認した場合、親に対して雇用許可文書 (「EAD」) を発行します。その後、親は EAD を雇用主に提出して、親が米国で働くことが許可されていることを証明することができます。

旅行書類の申請

親の I-485 グリーンカード申請が保留されている間に提出を検討すべき別のフォームは、フォーム I-131、渡航文書の申請です。届出手数料も無料です。フォーム I-131 は、フォーム I-485 と一緒に提出することができます。

Form I-131
フォームI-131

親が米国に滞在しており、親のグリーンカード申請が保留中 (ステータスの調整中) の間に、米国外で時間を過ごす必要が発生した場合、親が再度米国に戻るのが難しい場合があります。フォーム I-131 は、親に「事前仮免除」を許可することができます。これにより、米国からの出国と再入国が容易になります。ただし、親が I-485 申請を提出する前に 180 日以上米国外に滞在していた場合は、I-131を提出しないでください。この状態で親が米国を発つことにより、その先 3 年間または 10 年間の入国禁止が発動される危険性があるためです。

グリーンカードを持つことの意味

グリーンカードがあれば、親は米国に住み、働く権利を持ち、米国内の特定の健康、教育、その他の恩恵を受けることができます。グリーンカードは親に多くの利点をもたらしますが、グリーンカードを持つことには他にも考慮すべきいくつかの問題があります。

課税

グリーンカード保持者 (米国市民と同様) は、米国内での全世界からの収入に対して課税がされます。この規則は、たとえグリーンカード保有者の母国からの収入であっても、収入源に関係なく適用されます。

たとえば、フランス国民がグリーンカードを持っていて、フランスで不動産を売却した場合、その不動産売却による収入は、たとえフランスからの収入であっても、米国では課税対象となります。

グリーンカードを取得する親の場合、税金に関連する 3 つの問題を考える必要があります。

第1に、親の所得は、以前よりも高い税率で課税されますか?

第 2 に、親の所得は、米国と第二の国 (たとえば、上記の例ではフランス) で「二重課税」の対象になりますか? このような「二重課税」を軽減できる、外国税額控除または租税条約の規定が適用される場合があることを留意しておいてください。

第3に、親のために必要な米国の納税申告書を作成するのは誰ですか? (それにより、その人が納税申告書作成費用を負担する必要があるかもしれません。)

これらの税金関連の問題は、グリーンカードを取得することが親にとって悪いことである、という意味ではありませんが、グリーンカードを取得する際の親の「税金」への影響を全て理解し、事前に把握する必要があります。有能な公認会計士または税理士に相談することをお勧めします。

米国滞在

グリーンカードは、その人物が米国の合法的な「永住者」であることを証明することを目的としていることを覚えておくことが重要です。そのため、グリーンカードを取得した親は、可能な限り米国に滞在する必要があります。

米国外への短期の一時的な旅行は問題にならないですが、米国外への半年以上の旅行は、親の「永住」国が米国ではないと判断される可能性があります。親が米国外に1年以上旅行する場合、親が米国での「永住権」を放棄した、と判断がなされ、親はグリーンカードの権利を失う可能性があります。

しかし、それに関わらず、親は再入国許可を申請することができます。これにより、米国での永住権を保持したまま、最大 2 年間米国外に継続して滞在することができます。

要約:

  • 21 歳以上の米国市民の子供は、子供の両親 (母親または父親) のためにグリーンカード取得の請願することができます。
  • 親は子供の「近親者」として扱われるため、親が一般的に短期間でグリーンカードを取得する可能性は非常に高くなります。 (他の米国移民入国手続きでは、しばしば多くの遅延が発生する。)
  • グリーンカードは、米国内で親に多くの価値ある利点をもたらしますが、申請を進める前に、グリーンカードを取得することによる税金および将来の米国の「永住権」への影響を事前に理解しておく必要があります。

この記事により、子供とその親は、親のグリーンカードを取得する方法についてより詳しく知ることができます。私たち、DYgreencard.com は、喜んでお手伝いさせていただきます。こちらから詳細を確認するか、今すぐ始めましょう!

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